日本が世界に誇るウイスキー「山崎」。人気が高く入手困難で、品薄とまで言われる銘柄のひとつです。
店頭やネットで見かけても定価以上の価格で販売されていることが多く、なかなか手が出せないという意見も。しかし、価格以上の味わいをもつ山崎は、いまもなお人気が上昇し続けていて、「飲んでみたい」と思わせる魅力が詰まっています。
今回は山崎の基本と魅力をご紹介しましょう。
山崎とは?

山崎とは、サントリーホールディングスが製造、販売しているジャパニーズウイスキー。
大阪府三島郡に蒸溜所を構え、この山崎蒸溜所のモルト原酒のみでヴァッティングしたシングルモルトウイスキーです。
芳醇な香りとまろやかな味わいが特徴で、日本を代表するウイスキーとして世界に名を広めています。
山崎の歴史

山崎は、1984年3月14日、名水の地とも言われる自然豊かな場所に位置する山崎蒸溜所で誕生しました。
二代目マスターブレンダー佐治敬三氏の、
「日本を代表するシングルモルトウイスキーをつくりたい」
という思いから、山崎への挑戦が始まります。
敬三氏たちは約2年もの歳月をかけて、数えきれないほどのモルト原酒をテイスティングし、最高の組み合わせを探求し続けました。
追い求めたのは、”多彩な原酒たちがそれぞれ高め合えるような調和”。
その調和を見事に再現し、完成したのが「シングルモルトウイスキー山崎」です。
繊細かつ日本らしさが詰まった味わいは世界からも高く評価され、ジャパニーズウイスキーを世界へ広めるきっかけにもなりました。
サントリー創業者の鳥井信治郎氏が築き上げたウイスキー造りへの想いと、佐治敬三氏の挑戦し続ける思いは、今もなお引き継がれ、多くの人々を魅了するウイスキーを造り続けています。
山崎が人気な理由

引用元:サントリー山崎公式HP
山崎は世界中に愛される、ジャパニーズウイスキーの代表です。
誕生から40年以上経った今も親しまれ続けていている山崎は、なぜこんなに人気なのか、その理由を解説しましょう。
世界に認められている味わい
山崎は、世界的なウイスキーのコンペティションで多くの受賞歴があります。
山崎がジャパニーズウイスキーの代表と言われるまでになったのは、この受賞がきっかけのひとつでもあります。
ロンドンで毎年開催される「ISC」(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)は、酒類業界、世界中が注目しているコンペティションです。ここでの評価や結果は大きな影響力をもち、山崎シリーズは2003年の初受賞から何度も金賞を受賞しています。
その中で全部門の最高賞である、「ISCシュプリーム チャンピオン スピリット」を山崎25年(2023)、山崎12年(2024)が受賞しました。エントリーした全製品の頂点ということです。
凄すぎませんか!!
この世界に認められている味わいが、世界中の人から飲んでみたいと思わせる大きな理由です。そして、その裏切らない味わいが多くのリピーターを生み、愛好家を増やしていくことになるのです。
生産が追いつかず品薄
この受賞をきっかけに世界中からの需要が急増し、山崎は生産が追いつかず、品薄状態が続いています。
ウイスキーは熟成に長い時間を要し、とくに年代物となると簡単に生産量を増やすことは不可能です。
そのため店頭で見かけることは難しく、通販サイトでも定価を超えた価格で販売されています。しかし、それでも飲んでみたいと求めるファンが後を絶ちません。
希少性が高い商品となればなるほど、手に入れたいと思う人はさらに増え、山崎の人気は落ちることなく今もなお愛され続けています。
山崎の種類
では、気になる山崎の種類を見ていきましょう!
山崎NV
熟成年数にこだわらない、通年販売されているノンエイジのシングルモルトウイスキー山崎です。
山崎の伝統、ミズナラ樽によるなめらかな味わいが特徴で、山崎シリーズの中では最も手に入れやすいボトル。
2022年にはISCで金賞を受賞していて、様々な山崎モルトの複雑さを感じることができます。果実味のある華やかな香りが広がり、バニラや蜂蜜のような甘さとやわらかい味わいが魅力。
まずは、NVで山崎らしさを味わってみてほしいです。
容量 | アルコール度数 | 希望小売価格(税抜) |
700ml(レギュラーボトル) | 43度 | 7,000円 |
180ml(ベビーボトル) | 43度 | 1,950円 |
山崎12年
最低12年以上熟成させたホワイトオーク樽原酒、シェリー樽原酒、ミズナラ樽原酒たちを繊細にヴァッティングし、上品で深みのある味わいに仕上げた逸品。
山崎シリーズのISC初受賞商品は、この12年です。
甘く深いバニラの香りと、熟した果実香が溶け合い、長い余韻として広がります。やさしく複雑な味わいを包み込むなめらかな口当たりと、しっかりとしたコク、甘さ。
ぜひ一度、この完成度の高さを味わってみて下さい。
容量 | アルコール度数 | 希望小売価格(税抜) |
700ml(レギュラーボトル) | 43度 | 15,000円 |
50ml(ミニチュアボトル) | 43度 | 1,320円 |
山崎18年
最低18年以上熟成させた、シェリー樽を中心としたフルボディ。深みとコク、後熟による厚み、ドライフルーツの香ばしい香りも特徴的です。
ISCで最も多く金賞を受賞しているのは、この18年。
赤みのある琥珀色が美しく、チョコレートのような香りが漂います。果実の甘酸っぱさとスパイスが絶妙に合わさり、奥深い味わいが堪能できます。
圧倒的な完成度がゆっくりと贅沢な時間を与えてくれるでしょう。
容量 | アルコール度数 | 希望小売価格(税抜) |
700ml(レギュラーボトル) | 43度 | 55,000円 |
山崎25年
年間の生産数が千数百本ほどと、希少性がぐっとあがる逸品です。
酒齢25年以上の貴重なモルト原酒をブレンドして完成する25年。ミズナラ樽、スパニッシュオーク樽、アメリカンオーク樽それぞれがもつ個性を完璧に調和させています。
蜂蜜のような濃厚な甘み、ほのかな香ばしさとほろ苦さが見事に溶け合い、やさしく長い余韻が続きます。この味わいは贅沢の極みです。
容量 | アルコール度数 | 希望小売価格(税抜) |
700ml(レギュラーボトル) | 43度 | 360,000円 |
山崎リミテッドエディション
2014年から2023年まで限定販売されていたリミテッドエディション。2017年を最後に一度途絶えましたが、2021年に復活しました。年一回の数量限定発売です。
原酒の特徴やボトルデザインなどは毎回異なり数量限定でもあるため、希少性も高く非常に人気が高い商品。
全部揃えたいという愛好家やコレクターも多く、市場価格も高騰しているシリーズです。
商品名 | 容量 | アルコール度数 | 希望小売価格(税抜) |
山崎 LIMITED EDITION 2014 | 700ml | 43度 | 8,000円 |
山崎 LIMITED EDITION 2015 | 700ml | 43度 | 10,000円 |
山崎 LIMITED EDITION 2016 | 700ml | 43度 | 10,000円 |
山崎 LIMITED EDITION 2017 | 700ml | 43度 | 10,000円 |
山崎 LIMITED EDITION 2021 | 700ml | 43度 | 8,000円 |
山崎 LIMITED EDITION 2022 | 700ml | 43度 | 10,000円 |
山崎 LIMITED EDITION 2023 | 700ml | 43度 | 11,000円 |
山崎ストーリー オブ ディスティラリー
2024年からストーリー オブ ディスティラリーが限定発売されています。
2024は、5月と10月に数量限定発売されました。それぞれ3〜4月、8〜9月にかけて抽選応募が行われ、当選者のみ購入する権利を得ます。
2025年も5月27日に発売となり、3月〜4月にかけて抽選応募を行っていました。同じく当選者のみ購入権を得て、当選した人にのみ届くメールに記載されているURLから購入することができます。
今年の10月に2回目の販売が行われるかの発表はまだありません。5月の抽選に外れてしまった方は、8月頃の抽選を待ってみましょう。
商品名 | 容量 | アルコール度数 | 希望小売価格(税込) |
山崎 Story of the Distillery 2024 EDITION | 700ml | 43度 | 16,500円 |
山崎 Story of the Distillery 2025 EDITION | 700ml | 43度 | 16,500円 |
まとめ
今回は、日本を代表するシングルモルトウイスキー山崎についてご紹介しました!
世界中から愛されている山崎は、品薄でなかなか手に入りにくい銘柄ですが、一度飲んでみればその味わいの魅力に気づくでしょう。
高額で手が出ない方も、ちょっと贅沢にNVからお試ししてみてはいかがでしょうか。
