世界中で愛される、大人気ブランド「デュワーズ」。ハイボールの起源とも言われ、長い歴史をもつデュワーズは、コスパが良いブレンデッドウイスキーとしても知られています。
今回は、なぜデュワーズが世界に広まったのか、創業者とその息子たちによる伝承の歴史についてご紹介していきましょう。
デュワーズとは?

デュワーズとは、スコットランドの5つの蒸溜所でつくられる原酒をブレンドした、ブレンデッドウイスキーです。
気軽にハイボールが楽しめるコスパが良いウイスキーとしても知られていて、日本でもホワイトラベルや12年など、見かけることも多いブランドです。
数多くの受賞歴を誇り、大衆的なウイスキーでありながら上質ななめらかさとバランスの良い味わいをもつことから、世界中で愛され続けています。
デュワーズの歴史

創業者ジョン・デュワー
デュワーズの創業は1846年。実直で無口な商人”ジョン・デュワー”によってはじまります。
当時のウイスキー業界は、まだ品質が安定しない、当たり外れがあるお酒という評価が一般的でした。創業者であるジョン・デュワー氏は、この状況に違和感を持ち、ウイスキーに対する価値を変えようと奮闘した人物の一人です。
「同じ味を、同じ品質で届ける」
これがジョン・デュワー氏の強い思いであり、信念として大切にした理念です。ブレンドは信頼できる味をつくるための技術であり、価値があるものということを伝えるための土台をつくり上げました。
無理な事業拡大は行わず、口コミや評判を大切にし、地道な信用の積み重ねを続けます。すべては「誠実な一杯」を届けるため。
まるでジョン・デュワー氏の性格そのものと言えますね。
2人の息子による事業の拡大
ジョン・デュワー氏の死後、2人の息子が事業を継ぎます。デュワーズをこの世に広めたのは、この息子たちによる功績が大きいでしょう。
兄のアレクサンダーはブレンダーとしての才能を発揮、弟のトーマスは富んだマーケティング力と行動力でどんどん事業を拡大していきます。特にトーマス氏の派手な営業は、革新的なものでした。
19世紀当時は、品質が良ければ自然と売れるという考えがほとんどだった中、「どんなに良いお酒でも、記憶に残り、知ってもらわなければ意味がない」という発想を生み出したのです。
トーマスは父とは反対に目立つことに抵抗がありませんでした。自身を広告塔とし、世界一周を試みます。派手なスピーチや斬新な広告で「トーマス」という人物と名を印象付け、デュワーズというウイスキーを認知させることに成功します。
また、アメリカ大統領のベンジャミン・ハリソン氏に「デュワーズ」をプレゼントしたことも大きなきっかけ。当時のアメリカは、アメリカンウイスキー(バーボン)を推す自国愛が強かったため、他国のウイスキーを飲んだことは大きな話題になったといいます。
アメリカ大統領が飲んだスコッチウイスキーはどんなものかと、デュワーズの名が一気に拡散されたのです。現代でいう炎上商法のようなものですね…!
デュワーズを支えるキーモルト
この派手で大胆なトーマスのマーケティングが成功したのも、創業者であるジョン・デュワー氏が「味と品質と信用」をつくりあげていたから。父の土台があったからこそ、息子のプロモーションは信頼を得たという、最強親子タッグだったわけです!
そんなデュワーズの味わいを支えるキーモルトを製造するのは、スコットランドの5つの蒸溜所。そのうちの一つは、兄アレクサンダーが設立したアバフェルディ蒸溜所です。
また、「ダブルエイジ製法」を取り入れていることもデュワーズの大きな特徴。これはモルトとグレーンをブレンドした後、再び樽の中で熟成させるという時間と手間をかけた製法で、今現在も変わらぬ味わいをつくり続けてくれています。
世界的ブランドへと成長
デュワーズは息子二人の活躍によって、1886年のエジンバラ国際博覧会で初のメダルを獲得。それ以降1,000以上の受賞歴を誇り、王室御用達の称号も得る世界的なブランドとなりました。
2006年にはブランド初となる女性マスターブレンダーを迎え、170年以上の歴史を守りながら進化し続けています。自由にスコッチを愉しめる時代となった今も、デュワーズは変わらず世界中で愛されているんです。
ちなみに、ウイスキーを初めてガラス製のボトルに入れて販売したのはジョン・デュワー氏なんだとか。透明なガラスを使用し、ウイスキーの色を楽しめるように工夫したそうです。
当時のウイスキーは入れ物がなく、自分でボトルを持参しなければならなかったため、その不便さを解消する画期的なアイディアだったそうですよ!
デュワーズはハイボール向けのウイスキー!

デュワーズは、異なる原酒を混ぜたブレンデッドウイスキー。ダブルエイジ製法による、まろやかで甘みのあるバランスのとれた味わいは、ハイボールにぴったりです。
公式でもハイボールを推奨していて、イベントでは様々なフレーバー・ハイボールが紹介されたりもします。
「ハイボール」の起源には諸説ありますが、そのひとつがデュワーズに関連しているそう。トーマスがニューヨークのサロンに行った際、出されたグラスが小さかったため、
「もっと背の高い(high)グラスにしてくれないか。そうすればもっと楽しめる(have a ball)」
とお願いしたそう。highとhave a ballを掛け合わせ、ハイボールが誕生したとかしないとか。
デュワーズの種類
デュワーズ ホワイト・ラベル
ホワイト・ラベルは、デュワーズのスタンダードボトル。気軽にハイボールやカクテルを楽しみたい方にぴったりで、入門にもおすすめ。
多くのスーパーで見かけることができ、700mlで2,000円以内とコスパもいいです。
アルコール度数:40%
デュワーズ 12年
ホワイトラベルよりもちょっと贅沢なハイボールが楽しめる12年。ホワイトラベルと価格帯も大きく変わらず、まさにコスパ最強なブレンデッドウイスキーです。
なめらかさや香りが増し、日常で楽しむのにはうってつけと言えるでしょう。こちらもスーパーなどで購入しやすい商品です。
アルコール度数:40%
デュワーズ 15年
15年は7代目マスターブレンダーのステファニーマクラウドが手掛けたもの。現代的なブレンドは、12年より甘さや上品さが増した一本に仕上がっています。
15年クラスになってくると、ストレートでもぜひ味わってほしい…!熟成による味わいを好みの飲み方でお楽しみください。
アルコール度数:40%
デュワーズ 18年
ぐっとリッチになる18年は、バターのようななめらかさと甘さを楽しめます。バランスのとれた上質な味わいを求める方におすすめしたい商品です。
ストレートやロック、トゥワイスアップで贅沢な時間のお供にいかがでしょうか。デュワーズのこだわりをたっぷりと堪能してみてください。
アルコール度数:40%
デュワーズ ダブルダブルシリーズ
最低でも21年以上熟成された原酒をブレンドし、シェリー樽でフィニッシュしたダブルダブルシリーズ。世界でも高い評価を得るシリーズです。
デュワーズ史上最高峰のなめらかさを謳い、21年、27年、32年を販売しています。スタンダードなラインナップとはボトルの形状も異なり、リッチなつくりになっています。
デュワーズが気に入った! という方は、ぜひ試してみて下さいね!
まとめ
今回は、人気ブランドのデュワーズについてご紹介しました!
デュワーズが世界に広まるきっかけとなるトーマスのマーケティングには、さまざまな面白い話があふれています。どの時代も、異端児と呼ばれる天才が歴史をつくってきたのかもしれませんね。
父と息子がつくりあげた「デュワーズ」のストーリーを感じながら、素敵な時間をお過ごしください!


