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王道スコッチブランド「シーバスシーガル」の人気はイメージ戦略にあった?!220年以上愛され続ける理由とは

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UnsplashKartikeya Srivastavaが撮影した写真

スコッチウイスキーの人気銘柄である「シーバスリーガル」。ミズナラ樽や日本酒樽を使用した製品もあり、日本と関わりが深いブランドとしても知られています。

今回は、創業から220年以上もの間、愛され続けているシーバスリーガルの魅力についてご紹介していきましょう。

「シーバスリーガル」とは、スコットランドのスペイサイド地域でつくられているブレンデッドウイスキー。世界中から愛され、スコッチの中でも売り上げ上位の銘柄です。

リーズナブルなものから贅沢な味わいのものまで種類が豊富なことや、日本人の味覚にも合う味わいであることから、飲みやすいと大人気なブランドです。

シーバスリーガルのシーバスは、創業者であるシーバス兄弟の姓で、リーガルは「高貴な」という意味をもちます。

シーバスリーガルの歴史

はじまりは高級食料品店

シーバスリーガルの創業は1801年。富裕層を顧客とした、ワインやブランデー、コーヒーなどを提供する高級食料品店でした。

ここで富裕層向けに選別・調合したブレンデッドウイスキー製造も始めていくことになります。

現代では、ブレンデッドよりもシングルモルトの方が高価とされていますが、当時のスコットランドでは、まだシングルモルトウイスキーの品質にバラつきがありました。

そこで、毎回同じ品質で提供できるように、安定した味わいを生み出す「新技術」として、ブレンデッドウイスキーを“高級嗜好品”の位置づけで提供していくことになるのです。

英国王室御用達の称号を得たブレンド技術

1843年、ヴィクトリア女王から英国王室御用達、ロイヤルワラントの称号を得ます。王室から認められ地位を確立したシーバス兄弟は、顧客の要望がきっかけで、「さらにまろやかで洗練されたウイスキー」という独自ブレンドを開始します。

これが、後のシーバスリーガルの原型となっていきます。

その後食料品事業から撤退、ウイスキー事業に本格的に取り組むことを決意し、「庶民向けブランドではない」ということをじわじわと広めていくこととなります。

100カ国以上で愛されるブレンデッドウイスキーへ

当時アメリカ市場向けとして成功していたシーバスリーガル。アメリカ禁酒法時代を乗り越えられた背景には、「医療用ウイスキー」 として合法流通できたことが大きいでしょう。

一部のスコッチウイスキーやバーボンウイスキーは医薬品扱いされていて、医師の処方箋があれば購入できたのです。シーバスリーガルもそのひとつでした。

“高級ウイスキー”というイメージを維持したまま、ウイスキーの低迷期を乗り切った成功ブランドの代表的な存在、それが「シーバスリーガル」なのです。

そして現代も世界100ヵ国以上で愛され、独自のポジションを維持し続け、さらなる進化を遂げ、新しい発想とアートのようなブレンド技術で私たちを楽しませてくれています。

シーバスリーガルのイメージ戦略

熟成年数表記を常識化

シーバスリーガルは、1909年に「Chivas Regal 25 Years Old」を発売しています。長期熟成の年数表記は、当時はまだ珍しく、異例と言われていました。

その後も12年、18年と「高級なブレンド技術」として継続展開していくわけですが、中でも「12年=プレミアム」という認識を強く広めたブランドのひとつと言われています。

「12年熟成」が安定した品質と価値があるということを、共通の意識として形にしてくれたブランドといえるわけですね!

成功者が飲む高級洋酒

シーバスリーガルは、誰が飲んでも失敗しない、と言われる味わいとして多くの人々に愛されてきました。

しかし、イメージ戦略として「成功者が飲む高級洋酒」という位置づけを徹底したのです。スーツを着た男性や、ジャズが流れる店内、高級ホテルのバーなど、ワンランク上の「大人が静かに嗜むウイスキー」というポジションをつくり上げました。

後に、ハリウッドスターたちにも愛されるようになり、このイメージは確立していくことになるのです。

シーバスリーガルが日本で人気な理由

戦後の日本で、贈答用や接待などに使用されていた洋酒の中には、シーバスリーガル12年がよく見かけられていたそう。高級だけど、手が届かないわけではない、その絶妙な位置づけが日本で人気になった理由のひとつです。

当時の日本には、外国産のものに対して異常な憧れがありました。しかし、フランス料理やワインなど、難しくてわからないと恥をかいてしまう… そんな思いをシーバスリーガルが払拭してくれたわけですね。日本独自の社交空間に光をくれたのです。

また、シーバスリーガルは日本への輸出を重要な市場としていました。そのため、日本人の味覚を徹底的に研究し、のちに「ミズナラ樽」シリーズや「匠」を発売することになります。クセが少なく飲みやすい洋酒として、日本で大人気なブランドとなりました。

シーバスリーガル12年

シーバスリーガルのスタンダードボトル。赤いボトルが特徴です。

まろやかな口当たりとフルーティーな味わいで、世代問わず楽しめる一本です。シーバスリーガルを試したいという方は、ぜひこの12年から手に取ってみて下さい。

ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞を受賞したこともあり、圧倒的なシェア率を誇ります。

シーバスリーガル18年

12年よりさらに熟成を重ねた、18年。青いボトルが特徴です。

プレミアムブレンデッドウイスキーという位置づけで、上品な甘みと複雑なアロマを堪能できる一本。リッチな味わいは飽きを感じさせず、ストレートやロックなど、さまざまな飲み方で楽しむことができます。

こちらもISCで金賞受賞経験がある、評価も高い人気の種類です。

シーバスリーガル25年

1909年にシーバスリーガルの名で初めて発売した25年。当時の繊細な口当たりと柔らかさを保ち続け、今でも丁寧に貴重な原酒を厳選しています。

最高傑作ともいえる、シーバスリーガルのブレンド技術を存分に味わえる仕上がりです。ラグジュアリーで贅沢な長い余韻も魅力。

ISCで金賞受賞歴もある25年を、まずはストレートで。繊細で複雑な味わいをお楽しみください。

シーバスリーガルミズナラ12年

日本原産のミズナラ樽で熟成させた一本。日本で限定販売された商品です。

ミズナラ樽は、品薄で貴重なもの。それを日本のために生産してくれているという、贅沢で特別なものに仕上がっています。

ほのかなスパイシーさと、シーバスリーガルならではのフルーティーさの抜群なバランス。ベースとなっている12年とのカスクの違いを感じてみてください。

シーバスリーガル 匠リザーブ12年

シーバスリーガルの新たな挑戦となった「匠リザーブ12年」。日本の伝統文化に賞賛を込めてつくられた、唯一無二の一本です。

「日本酒カスク」でフィニッシュさせて完成する「匠リザーブ」は、スコットランドと日本を行き来しながらつくられます。「日本酒カスク」とは、富山県の銘酒「満寿泉」を寝かせたもの。まさに、スコッチと日本の融合とも言える商品ですね。

日本酒カスクを使用した商品は、スコッチウイスキーでは前例のないこと。複雑な工程を経てつくられる匠リザーブは、最初の構想から実現までには10年以上かかっているそうですよ!

日本の酒税法では、「ウイスキー」に分類することができますが、スコッチの厳正な規則では、「スピリット・ドリンク」として扱われています。そのため、ラベルには「SPIRIT DRINK」と表記されています。

今までにない、不思議なウイスキーを感じられるはずです。シーバスリーガルの日本への思いを、みなさんでお楽しみください!

今回は、シーバスリーガルについてご紹介しました!

日本とも関わりが強く、味覚も含め親しみやすい銘柄ですので、きっと気に入る方も多いはず。豊富な種類とカラーバリエーションも素敵なので、コレクションしたくなるウイスキーです。

ぜひ、一度手に取ってみてくださいね!