みなさんはブランデーを飲んだことがありますか?
なかなか一般的なお酒として流通していないイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。歴史が長く有名なブランドも多くあるにも関わらず、ブランデー市場は停滞しています。
今回は、ブランデーの”なぜ?”を掘り下げていきましょう。
ブランデーとは?

ブランデーとは、果物を原料とした蒸留酒。ブドウやリンゴ、ベリー類など様々なフルーツからつくられます。フルーツブランデーとも呼ばれ、「香りを楽しむお酒」と言われるほど、芳醇な香りが特徴なお酒です。
有名な「コニャック」「アルマニャック」「カルヴァドス」は三大ブランデーと呼ばれ、それぞれ産地や原料に規則があり、条件を満たしたものだけが名乗れる名称です。
海外の銘柄だけでなく、サントリーやニッカなどから販売される国産ブランデーもあるんですよ!
ブランデー市場が縮小している理由
①高級なイメージが定着している
ブランデーは実際に高級な商品も多く、”特別なお酒””貴族の飲み物”といったイメージが定着してしまっています。大衆向けのお酒として広まるための条件として、”手軽さ”のイメージは欠かせません。
実際には手頃な価格帯のブランデーもたくさんあるにも関わらず、この”高級なイメージ”から抜け出せずにいるのです。
②飲み方が知られていない
ブランデーはストレートでそのまま飲むものだと思い込んでいる方も多いのでは?ブランデーに対する圧倒的なイメージは、ストレート一択。
ウイスキーはハイボール!ジンはジントニック!ラムはラムコーク!など、ブランデー以外の蒸留酒は、飲み方の幅が広く知られています。
かつてはウイスキーも”高級なお酒”と言われていました。しかし、「ハイボール」というコスパの良い飲み方が知られたことで、一気に大衆向けのお酒になったんです。
実際にはブランデーを使用したカクテルも飲み方もたくさんあるのになぁ…
③食中酒として馴染みにくい
ブランデーは、甘い香りや熟成香などが強く、どうしても食前酒や食後酒の扱いになってしまいがちです。料理よりも香りが上回ってしまうんですね。
ワインは?と思うかもしれませんが、ワインのアルコール度数は12〜15度なのに対し、ブランデーは40度前後です。蒸留酒はアルコール度数が高く、ガブガブ・ゴクゴクとはいきません。食中酒として長く飲み続ける位置づけとしては、明らかに不向きです。
「食中酒」「日常的に飲むお酒」といったイメージにたどり着けないことが、市場が育たない理由のひとつと言えるでしょう。
④大衆化させるマーケティングをしていない
ブランデーはそもそも「高貴なお酒である」という高級路線マーケティングに絞っています。大衆化し、大量消費をすることだけがお酒の価値ではありません。しかし、ブランデー市場の縮小は相変わらずの状態です。
もともと、キャバクラなどのナイトマーケットでは、シャンパンではなくブランデーが主流だったことをご存じですか?
一本のボトルを開けるのに時間がかかるというのが難点だったブランデーは、すぐに飲み切らなくてはならない発泡性のシャンパン業界に乗っ取られてしまったんです。
もちろん特定の愛好家はたくさんいるわけなのですが、もっと広まってもいいのになぁ…と個人的には思っています。
人気カクテルを1つ作るだけで市場は変わる?!
近年のウイスキー人気のように、ブランデーも人気カクテルが1つ出てくるだけで、市場が大きく変わるかもしれません。
何がきっかけで流行るかは予測できませんが、爽快感のある飲み方や可愛らしいカクテル、大人なカフェバーな雰囲気なんかも、じわじわと来ているのでは!
現代は、SNSの影響力も凄まじいですからね!ブランデーがバズる日がいつか来るかも!
簡単に美味しく飲めるブランデーのアレンジ4選!
ブランデーソーダ(フレンチハイボール)

ブランデーのソーダ割りはフルーティーな仕上がりで、ストレートだと飲みにくいと感じる方にもおすすめの飲み方です。少しレモンを加えるとより爽やかになります。
フレンチハイボールとも呼ばれ、最も親しみやすい飲み方だと思います。フルーティーなお酒が好きな方にぜひ試してもらいたいですね!
ブランデーオレンジ

ブランデーをオレンジジュースで割るブランデーオレンジは、甘く飲みやすいカクテルです。カシスオレンジよりワンランク上の上品さがあり、クセも感じません。
果実を原料とするブランデーは、やっぱりフルーツジュースとの相性は抜群です。ジュースのように楽しめるので、つい飲みすぎないように注意してくださいね!
ブランデーコーヒー

冬におすすめしたいのはコレ!!
ホットコーヒーにスプーン一杯程度のブランデーを加えるだけです。香りが引き立ち、ゆっくりとしたい時間にぴったりです。ミルクやホイップクリームを足せば、SNS映えするオシャレなブランデーコーヒーが出来上がります♪
ホットだと心も体も温まり、大人カフェな雰囲気に浸れます。もちろんアイスコーヒーでも大丈夫ですよ!
バニラアイス × ブランデー

バニラアイスにブランデーを少しかけて食べる方法です。ワンランク上の上品なバニラアイスに早変わり。贅沢な気分を味わいたい方におすすめです!
とにかく香りが華やかになります。注意点は、アイスが溶けやすくなってしまうこと!ハーゲンダッツなど、溶けにくいリッチなバニラアイスでお試しください♪
まとめ
ブランデーは日常的なお酒として知られてはいないものの、人気が出る可能性を秘めた歴史あるお酒です。
高級なコニャックなど、手が出ないほど高価で憧れの銘柄もたくさんありますが、リーズナブルで美味しいブランデーも豊富にあります。
ブランデーデビューして、お好きな飲み方を見つけてみてはいかがでしょうか。きっと贅沢な時間を過ごすことができますよ♪

